2022年のバーニングマンチケットの販売は2月から始まりましたが、現時点で販売中のチケットはありません

転売サイトでは年がら年中販売中と表示されてますが、ほとんどの場合チケットが手に入らない上、返金も難しいので絶対に購入しないでください。

バーニングマンのチケット販売

販売スケジュールや値段、枚数は変化するものの、毎年こんな感じでチケット販売を行っています。

  • バーニングマンのチケットは運営からのオンライン直販のみで事前登録制
  • チケットは金額の違う数種類が2月〜8月に数回に分けて販売される
  • お一人様あたりの購入上限は2枚まで
  • チケットサービスや海外フェス紹介サイト等での委託販売ナシ
  • 紙のチケットの店頭販売ナシ
  • 行けなくなった場合等は公式転売システム「STEP」で返品→定価再販
  • 購入時期に関係なく、紙チケットの郵送は6月下旬まで開始されない
  • WillCall(お取り置き)チケットの場合は会場入口で写真付き証明書を提示して受取る

以上の点を理解していないと、詐欺師に「カモ」認定されやすいので初参加者は要注意です。

2012年に初めて開場前にチケットが売切れてから、バーニングマンのチケットは争奪戦が激しくなりました。事前登録制、抽選制、グループ招待セールいろんなものを組み合わせてトライ&エラーを積み重ねて、現在のちょっと複雑なチケット販売スケジュールが出来上がっています。基本的にチケットサイトにまとめて告知していて、登録開始等の最新スケジュールのリマインドについては公式メルマガJack Rabbit Speaksの購読が確実です。

チケット発売間近になってもバーニングマンの広告が出たり、旅行やフェス紹介サイトなどで宣伝が出たりしないので、自分の手で情報が届くようにしておかないと告知が目に入る事がないでしょう。

転売サイトあるある

あえてリンクは貼りませんが、転売サイトも結構頑張って作り込んであります。

  • 「公式サイトで今買おう」と記載しているが公式サイトではない
  • バーニングマンについての説明(英語・日本語)や写真を掲載
  • チケット販売期間と関係なく一年中「本日発売」「残りあと●枚です」「在庫があります」
  • 1人でチケットが何枚も買えたりして、公式より便利
  • それらしい会場マップを作成しているが、ほとんどを駐車場と記載
  • 公式のチケット購入画面のアニメーションとそっくりなデザインを作り込んでいる
  • 何度、違反報告をしてもしぶとく検索上位や広告枠表示される

実際購入してみると、オーバープライス以外にどんな不都合があるかというと・・・

返金不可/
クレジットカードやPaypalの規定で補填される場合は救われるかもしれませんが、海外サイトを介した個人間取引ではサイト側がなかなか返金対応に動きません。2019年は初参加者が公式サイトかと勘違いして何十万も支払ってしまった上、返金が叶わなかった事例等を耳にしました。

郵送未達/
そもそも会期ギリギリまで紙のチケットがなかなか手に入らないので、転売出品側も「手許にないチケットを転売する」形になり、「チケット郵送は8月中旬」としたり「出発までに手に入らないのは購入者側の都合」とする事もできます。また、チケット郵送まで取引は終了していないので、会期直前に取引をキャンセルする事も可能す。

譲渡未達/
WillCall(お取り置き)チケットをやりとりする場合はオンラインで譲渡手続きが必要なので、手続きした、してない、宛先間違いのせいか譲渡情報が反映されない、そして手続き完了するまえに連絡が途絶える等、これは友人間でのやりとりでもドキドキするものです。英語で、時には英語が苦手な相手とメールでやりとりしながら手続きし、今度はそのチケットが本当に有効かどうか分かるのは会場入口という事になります。

チケット失効/
チケット販売期間中に盗まれたり、高価転売を行った事が判明したチケットは運営側でチケット番号を失効させます。会場入口でチケットをチェックした際にピッ!てハネられ入場できません。失効チケット一覧はウェブサイトに公開されますが、直前になると毎日のアップデートが滞る事になり、譲渡されたチケットが有効かどうか随時確認する手立てがありません。つまり、高額なチケット代金を支払った上で、もしかしたら手に入るかもしれないチケットが、本物ではない事があるのです。

公式サービスSTEPと個人間譲渡

それでも、転売サイトでしか買える所がなかったと勘違いしてしまうのは「日本語でチケットを売っているサイトがそこしかない」からかもしれません。バーニングマンはアメリカのイベントです。公式のチケット販売、譲渡、定価転売支援サービスいずれも英語のサイトです。そしてこれらの公式販売元か信頼できる個人からの譲渡以外ではちゃんと入場できる保証がありません。

チケットが余った人と購入希望の人をマッチングする公式転売支援サービス「STEP」では定価+チケット代金10%の手数料で購入できます。また、チケットの余った人から購入希望者へチケットアカウント上でオンラインの名義変更を行う際は無料で、お金のやり取りは個人間で行うだけです。いずれの場合も窓口受取のチケットであれば譲渡成立後にバーニングマンのチケットサービスから、自分の名義に購入番号とQRコードがついた確認メールが届きます。

STEPと個人間譲渡の詳しい手順などはスライドにまとめておいたので、参考にしてください。

Playa provides!

バーニングマンのチケットは一番安い225ドルのAidチケットから2500ドルのFOMOセールまで10倍くらい値段の差がありますが、どれも同じ「入場券」です。高くてもVIPでもなんでもありません。自分の手に届くチケットを、縁をたぐりよせて購入する、そして入場したら誰もが同じイチ市民として砂にまみれるのです。チケットに限りませんが、まるで呼ばれているみたいに欲しかったものが自分の手許に届く時、Burnerはよく「Playa provides!(プラヤの贈り物だ)」って言って喜びを分かち合います。

「バーニングマンのチケットに●●万使った」みたいな自慢は「友達いないのかな」「転売屋にカモられたのかな」「イベント主旨を理解してないっぽいけど大丈夫かな」と心配される界隈なので、大枚はたく前に今年行こうとしている人たちに実際会ってみる事をオススメします。直前にチケットが余ったり、人探しをしていたり、いろいろあります。準備はチケットを買えてから・・と思っているといつまでも始められませんが、準備を始めたら帳尻合わせのようにチケットが手に入る事のほうが意外とある、というのが経験者からのアドバイスです。皆さんにプラヤからの贈り物が届きますように。